「お小遣いっていくら渡せばいいの?」
「一般的なサラリーマンは、お小遣いをいくらもらっているの?」
と疑問に思ったことはありませんか?
ここでは、お金のプロであるAFPがオススメする、
働くモチベーションを保ちつつ、お金が貯まる家計を築くための”お小遣いの決め方”をご紹介します。
お小遣いは手取り年収の10%が最適
ここでは、サラリーマンのお小遣いの平均額と、家庭ごとに最適なお小遣いの決め方をご紹介します。
サラリーマンのお小遣いの平均額は3.5万円
新生銀行グループが発表している「2019年サラリーマンのお小遣い調査」によると、男性会社員の毎月のお小遣い額は 36,747 円(前年比 3,089 円減少)。
1979 年の調査開始以来、過去 2 番目に低い金額(最低額は 1982 年の 34,100 円)です。
一方で、女性会社員の毎月のお小遣い額は 33,269 円(同、1,585 円減少)という結果でした。
うちのパパのお小遣いは3万5千円よ。
それでも多い方だと思っていたのに平均以下だなんてショックだわ。
男性のお小遣いは2014年~2018年までは増加傾向にあったんですが、消費増税の影響か、2019年には2014年以来過去2番目に低い金額なんですよ。
想像してみてください。
「勤続10年にもなるのにお給料が初任給と全く変わらない」
「10年一生懸命会社に尽くしてきたのに、会社都合で減給された」
としたら、あなたはその会社でこれからも頑張って働こうと思いますか?
お小遣いも同じです。
頑張ったら頑張った分の報酬がもらえないと、モチベーションを維持することができません。
お小遣いは固定費ではなく変動費
よく、お小遣いはいくらですか?と聞かれて「3万円」などと答える方がいますが、それは”お小遣いの金額が決まっている=固定費”ということです。
え、お小遣いは定額制が基本じゃないの?
でも、「たくさん残業して給料が高かった」「仕事ぶりが認められて昇給した」にもかかわらず、お小遣いがいつもと同じ金額しかなかったら、働く意欲が削がれると思いませんか?
人の「やる気」は『承認欲求』に紐づいています。
人が頑張る時、その多くは「誰かに認められたい」という気持ちが働いています。
もちろん、言葉で感謝の気持ちを伝えても承認欲求は満たされます。
しかし、毎回同じセリフだと形式的になりがちです。
そこで、お金という形で示すことで相手の承認欲求を満たし、「次はもっと頑張るぞ」という気持ちにさせることで、収入UPに繋がります。
そこでぜひ取り入れて欲しいのが、お小遣いを変動費にすることです。
そうすれば、収入に合わせてお小遣いも変わるため、お互いに納得してお小遣い制を続けることができるのです。
お小遣いは手取り年入の10%に
じゃぁ、お小遣いはいくらにすれば良いの?
ズバリ、『手取り年収の10%』です!残念ながら、額面収入ではありません。
ただし、ポイントは「月収」ではなく「年収」とした点です。
ボーナスのある家庭であれば、ぜひボーナスに関しても10%支給してあげてください。
仮にボーナスが30万円であれば3万円、ボーナスが100万円であれば10万円です。
短期的な家計を見ると、ボーナスの10%もの支出は大きな痛手です。
しかしボーナスとは、会社の業績と本人の頑張りによって支給額が変わるもの。
そう、つまり、ここでも承認欲求を満たすチャンスなのです。
家計状況が安定しているようであれば、ボーナスという形で示してあげることで、いっそう仕事に励んでくれることでしょう。
まとめ|お小遣いは手取り収入の10%+ボーナス
お小遣いは『手取り年収の10%』に設定しましょう。
毎月のお給料だけでなく、ボーナスについても10%支給を目指しましょう。
お小遣いを変動制にすることで、本人のやる気UPに繋がるなら、取り入れてみても良いですね。
お小遣いを固定費ではなく変動費にすることで、もらう側にも渡す側にも”納得感”が生まれ、お小遣い制でもめることはありません。
また、頑張りを対価で示することで、本人のモチベーションが上がり、結果的に収入UPに繋がるのです。
現在お小遣いの定額制をとっているご家庭は、ぜひ一度試してみてください。
最初はお小遣い額が増えてしまうかもしれませんが、きっと家計は好転していくはずです。